現在、家やオフィスの風水調整だけでなく、
新築住宅の間取り作りのご相談や、オフィスのレイアウト変更のご相談をよく頂きます。
間取り・レイアウトは、風水上、根本的な運気の問題にも直結しますし、
一度決まってしまうと、ほぼ何十年と変えることができないですから、それは大事な問題です。
普段、風水調整で家の問題点を調整・改善するのが私のお仕事ですが、
やはり、根本的な間取り・レイアウトが良いに越したことはありません。
間取りが元々良いと、風水調整で100点の物件にもなり得ますが、
やはり間取りが悪いと、さすがに100点にはならず、８０点～90点が限界になることだってあり得ます。
間取りが良い家というのは、
そもそもの「方位の力」・「建物の力」・「開運力」というものをダイレクトで受けられますから、
やはり風水のご相談を頂くなら、建築前に一度ご相談頂けるとより効果は高いと思います。
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そんな間取りに関するご相談ですが、
お客様とお話をしていると、やはりあるのが、「 南東玄関 信仰 」！
これは、古くから日本に伝わる「 家相 」の悪影響が強いのですが、
家相見の人たちや、自称・風水師なんだけど実質は家相見の先生ですと、
「 南東玄関 ＝ 吉 」
「 北玄関 ＝ 凶 」
「 鬼門（北東）のトイレ ＝ 凶 」
「 西に仏壇を持ってくる ＝ 吉 」
「 西は金運だから、西に黄色を配色させる ＝ 金運アップ 」
などなど、それだけで吉凶が決まってしまうかのような発言をされる人が多くいらっしゃいます。
確かに、南東方位には、「ご縁」という意味がありますので、そう言いたくなる気持ちは分かります。
西方位は、「西方浄土」で、イコール仏壇と考える気持ちも分かります。
北方位は、日が当たり難い方位ではありますから、薄暗い玄関になりやすくはなります。
ただしかし、それだからといって、決して
「 南東玄関 ＝ 吉 」「 北玄関 ＝ 凶 」になるか？と言ったら、そういう訳ではありません。
そもそも論で、現実的に考えてみてください。
たとえば京都。
京都の都市は、碁盤の目のような作りになっています。
そうすると、玄関の向きとしては、東西南北、４つのパターンが考えられます。
では果たして、西玄関や北玄関の家が、皆がみんな悪くなっているでしょうか？
もしそうだったら、今頃京都は50％は崩壊しています。
ですので、決して絶対的に良い方位などというのは存在しません。
また方位の吉凶自体、国によっても様々です。
たとえばタイやフィリピン、ドバイなど、熱い国の人たちにとっては、逆に北玄関は最高です！
また南東玄関が理想だったとしても、土地的に道路が北西を向いていたなら、
南東玄関自体が真逆ですから、住むこと自体、難しいです。
そういう意味でも、
玄関は風土、土地、住む人など、様々な要因で総合的に決める必要があります。
固定された考えの「 家相 」で間取りを作っても、
必ずしも良い家になるわけではないので、ご注意ください！
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では実際、私が間取りをご相談された時、どうやって見ていくかと言うと・・・？
さすがに細かい見方は、迷路を作るような作業ですから、このコラムで書くことは出来ないですが、
検討するための順序というのは存在します！
◆第一に、まずはその土地で、どのような角度で建物を建てられるか？を検討します。
「道路がどちらの方向にあり、どの角度なのか？」
「隣りはどういう建物があるのか？」などの点を参考に、
まずは家を建てる角度が決まってきます。
角度と言うのは、15度違うだけでも、大きく方位の意味が変わってきます。
ですので、慎重に方位を計測する必要が出てきます。
また、隣り近所が真南を向いているのに、自分の家だけ20度傾けるというのは、
いくら風水的に大吉だったとしても、ちょっと不恰好です。
地方の土地で広大な場所なら良いですが、
都心ですと、そういうことはおススメしません。
逆に、建てられる範囲で最適な建て方を検討します。
◆そして第二に、玄関を設置する位置や、玄関の向きを決定します。
玄関は、やはり人で言えば口！
家内に気を取り入れる場所ですから、位置と向きのダブルで相性を見ていくことになります。
また玄関の吉凶は、年によっても変わってきます。
大きく分けると、1984年～2003年、2004年～2023年、2024年～2043年など、
20年単位で変わります。
これから建設していくとなると・・・、次の変わり目は2024年。あと10年もありません。
そうした場合、今後10年間と言わず、それ以降も良くなる最適配置を決める必要が出てきます。
このように、
今建てられる最適な玄関方位と、今後も吉運が続く最適な玄関方位を調べていくと、
案外良かったのが、南西玄関、北西玄関、北玄関の３つ。
逆に、家相で良いと云われる南東玄関は、いかんせん吉玄関を作り難かったです！（汗）
◆また第三に、玄関に入ってからの、気の流れ方を考えます。
玄関から入ってきた気が、どのように流れていくか？
吉の方向に、リビングや寝室が続いて行くのは、吉です。
逆に、凶の方向に、トイレや風呂などが続くのは、凶を流し去るので吉です。
玄関から入って、吉方位の寝室に続き、その入った寝室のベッドの位置が大吉、なんて家は、
やはり吉運を得やすくなります。
そんな室内の気の流れですが、
吉を作りやすいのは、案外、北玄関、北東玄関、だったりします。
逆に南東玄関の場合ですと、良い吉の流れを作ることが結構難しいです・・・。（涙）
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もちろん、玄関を明るくしたいというご希望で、
「南東玄関や南玄関を作りたい！」というお考えは否定しませんが、
玄関が北側だと、逆にリビングを明るい南側に作れたりします。
どっちがお得か？と考えた場合、
毎日一度しか使わない玄関より、長時間いるリビングが明るい方が良いと思ってしまうのは、
私だけでしょうか？？
・・・だんだんコラムを書いていて、終着点が分からなくなってきましたが・・・（笑）
お伝えしたかったこととしましては、
「南東玄関」「南玄関」「東玄関」とかにこだわらず、
北玄関・北東玄関（＝鬼門の玄関）・北西玄関なども、意外と吉です！と言うことと、
家の間取りを考える場合、大事にするのは、
①どの角度で家を建てるか？
②玄関の方位（位置）と方向（向き）
③玄関からリビング・寝室へ、どのようにしたら吉で流れていくか？
そしてプラスして、
④家の大事なポイントに、家を乱すものを配置させない、とか、
⑤住人との相性
なども大事に考えていく必要がありますよ！
ということでした。
ちなみに、今回のコラムでは、「 北玄関 」が逆に一番良く感じられたかも知れませんが、
そうすると、今度は逆に「 北玄関にさえすれば、良いのね！ 」と考えてしまいがちです・・・。
でも、すべては総合判断です！
「 北玄関＝吉 」「 南東玄関＝凶 」とか、そういう話ではありませんので、ご注意ください。
全ては・・・・総合バランスです！！
また、どんなに完璧な吉方位の家に、お引越ししたとしても、
さまざまな家具類や、時には良かれと思って置いた開運グッズが、
家の気を乱す原因になることもあります。
風水は、やはり生き物です。
お住まいになってからも、様々な要因で変わっていきます。
細かく言い過ぎると切りがないですが・・・、
毎日変わる風水環境、定期的に気にしてあげてください。
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