古代中国と現代日本では、家の造りが違うので風水吉方位も違う!

古代中国と現代日本では、家の造りが違うので風水吉方位も違う!

古代中国の家の造りである「四合院」を見ると、確かに東南方位の玄関は吉方位です。ただし、同じことが、現代日本の建築事情に適しているわけではありません。家の造り方が変われば、玄関の吉方位も変わります。今後、新居を建てるなら、間取りを考えるなら、古典的な家相ではなく、現代的な風水の理論を取り入れましょう!

風水と家相は、似て非なるもの!家が変われば、玄関の吉方位も変わる!

ご新居の建設を考えていらっしゃる方から、間取りのご相談をよく頂きます。

 

ご相談される方の多くは、ご自身でも何かしら「市販の風水本」を読まれ、一生懸命勉強されています。
ただ、だんだん読んでいく内に、書いてあることが皆違うことで悩まれ、
結局、私のところにご相談される・・・というケースが、よくあるパターンです。

 

ご相談される方に、お話をお聞きすると、大抵皆さん、
「玄関は南東に設置」
「長男の部屋は、東」
「長女の部屋は、南東」
「主人の部屋は、北西」
「北東の鬼門方位は、水回りを避ける」
「仏壇は、西」
「北には、黒いものを飾る」
「西は、黄色い壁紙にする」

・・・・などなど、上記のような方向性で考えておられます。

 

ただ、このような考え方の風水は、そもそも現代中国にあるような「 風水 」ではなく、
昔の日本で定着した「 家相 」という考え方に、どちらかと言えば近いです。

 

この「 家相 」の考え方は、確かに易の八卦の意味をちゃんと使ってもいますので・・・・、
風水と言えば風水ですし・・・風水じゃないと言えば風水ではないし・・・で、表現が難しくなります。
まぁ〜、大局的には風水なんですがね・・・。

 

ただちょっと違うのが、
確かに易の八卦には、
南東=出会い・長女、東=発展・長男、北西=仕事・主人・・・・などの意味合いはあります。
風水でも、易占いでも、判断する際にこの意味は使います。
ただ、だからと言って、
「南東に玄関を配置させ、東に長男の部屋を配置させれば、吉!」という訳ではありません。
現代的な「 風水 」とは、かなり整合性が取れないですし、
家のパターンも固定的になってしまいます。
またそもそも、東・南東・南向きの家ぐらいしかOKになりませんので、
北向きの家は、最初からNGになってしまい、
「北向きの家は、皆さん不幸」なんて結果になりますので、やはり何かが違いますよね!?

 

また、これら「 家相 」という考え方が正しいものだと定着してしまう背景には、
古代中国の住居の在り方も大きいのではないかと思います。

 

下記のような家は、古代中国でよく造られた「 四合院 」という造り方で、
風水上、最良の風水配置になります。

 

中国風水

 

この「 四合院 」は、敷地の四方を高い塀で囲い、南東に大門を設置させます。
そして、敷地の中央は、広い庭とし、(風水では「明堂」と呼ぶ)
主となる母屋は、北側に南向きで設置します。
そして、母屋の両サイドには、小さい家を置き、
例えば、家の家徳を継ぐ長男一家は、家の東側に暮らします。
西側は、それ以下の子供やお客が暮らしたり、倉庫として利用します。

 

確かに、このような塀に囲まれ、敷地内にたくさんの家があり・・・という「 四合院 」であれば、
この南東の大門、つまり玄関は、大・大・大吉の玄関です!!

 

母屋も大吉ですし、東の長男の家も大吉です。
ほぼすべてが整った、理想的な方位配置になります。

 

ただ問題は、現代の日本で、同じように家を建てられるか?ということです・・・・・。
よっぽどの億万長者、大地主でも、ちょっと難しい造り方ですよね!?

 

現代日本の一般的な一軒家は、このような建物です。

 

日本風水

 

庭は人それぞれですが、四方を大きな塀で囲まれているか?と言ったらそんなものは存在せず、
塀があったとしてもせいぜい1m弱、隣との境界線程度のものしかありません。
建物自体、一軒しかありませんし、明堂と呼ばれる広い庭を建物の前には設けません。

 

そうすると・・・たとえ「 四合院 」が大吉の配置だったとしても、
「南東玄関にしましょう!」という同じ理屈が、日本の一般住宅に適応することはありません。
もちろん深い部分での理論は存在しますが、固定的に方位を決めてはいけません。

 

また、「 四合院 」の真ん中が庭になっているのは、
その真ん中の庭を皆が歩き、それぞれの建物に入るから、明堂としての役割があります。
日本の建築事情で、家の真ん中を中庭にしても、その庭を歩いて各部屋に入るわけではないので、
明堂としての役割がありません。

 

なお、この「 四合院 」でさえ、庭の真ん中・明堂が荒れることは凶と考えます。
日本の建築事情のまま中庭を作れば、家の中心が欠け安定しないので、やはりそれは凶になります。

 

それと現代でも、中国と日本では、家の間取りが異なります。
中国の場合は、玄関を開けたらすぐリビングになる造りが一般的です。
玄関から入ったすぐの場所で、家族団欒したり、お客様をおもてなしします。
日本の場合は、玄関を開けたら、そこは靴を脱ぐ場所で、
その先には、廊下が伸び、その廊下から各部屋や階段、水回りなどが存在します。
同じマンションでさえ、中国と日本では、建築事情が異なります。

 

ですので、国柄や時代で、風水の定説も異なっていきます。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

もちろん日本の建築でも、南東玄関で吉の家は存在します。
逆に、南東玄関にしたため凶の家になるケースもあります。
皆さんが恐れる鬼門の北東方位を玄関にしても、大吉の家はたくさんありますし、
北玄関だろうと、南西玄関だろうと、それイコール吉凶が決定されるというものではありません。
大事なのは、建物内全てを通した整合性が吉配置で続いて行くか?どうか?です。

 

・・・結論として、「ではどうしたら良いの?」と聞かれてしまうと・・・
家の土地が、どの方位の道路に面しているか?で、まずは変わっていきますし、
土地の大きさ、家族構成、生活スタイル、店舗兼住宅にする、などあらゆる面があるので・・・
結局は、ケース・バイ・ケース。 
これが答えになります。 ・・・すいません。

 

 

P.S.

 

東京・表参道に、いつも行列しているパンケーキ屋さんがあります。
昨年、鑑定で表参道に行った際、行列が出来ていたので気になっていました。
先日、同じお客様に呼ばれ、店の前を通ったのですが、一年経っても行列が出来ていました。
(※この日は11時前だったので、そこそこの行列程度。中は満席)

 

日本風水

 

店に並ぶのは嫌なので、中で食べてはいないですが、
外から方位を測定し、ぐるナビで中のレイアウトを確認しました。
結果、入口・レジ・キッチン・客席、その全てが大吉の方位配置になっていました。

 

もちろん企業努力や、立地の利点、料理の味など、
様々な要因があるから成り立つことでしょうが・・・、
レジが吉ということは、金運・売り上げが良くなります。
キッチンが吉ということは、味も美味しくなります。
普通、客席は二の次で考えますが、
この店の場合は、客席も吉の配置で、居心地も良くなるでしょう。
・・・ということで、方位的には言うことないですね!
(奥の螺旋階段など、巒頭的には問題点はありそうですが・・・)

 

この店は、鬼門である北東を向いていて、玄関は北側に位置しています。
家相の理屈で言ったら、まちがいなく大凶ですが・・・、
私的には大吉の配置だと思いました。

 

 

 

 

 

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